17日、18日の2日間にわたり、高崎市において、新任係長を対象とする「政策評価・分析研修」の講師をつとめた。
同名の研修をかれこれ7年行っている。最初のころは対象が主任級であったが、その後、課長補佐となり、ここ数年は係長が対象である。
受講生は1チーム5名程度に分かれて、拙著『創造型政策評価(CPE)―自治体における職場議論の活性化とやりがい・達成感の実現』をもとに書き下ろした手引書に沿って、高崎市で実際に行われている事業を分析・評価していく。具体的には、ロジック・モデルを作成したり、データ分析をしたりする。もちろんそれだけでなく、職場での議論を想定してファリシテータ・事業説明者・質問者のいずれかとなり、ワイワイガヤガヤ言いながら、徹底的に議論する。
毎年の評価シートの更新作業で評価がマンネリ化・形骸化し、事業担当者の間に「やらされ感」や「負担感」が蔓延してしまっているようなら、いっそのこと、そのようなやり方はやめてしまおう。そのかわり、たとえば4年に一度、じっくり徹底的に議論しながら分析評価してみてはどうだろうか。あとは、それを踏まえて作成した事業計画を着実に進めることにエネルギーを注いだほうがよっぽど生産的である。