安中市では、行政改革審議会に行政評価部会を設置し、行政評価の導入にむけた検討を行いました。その結果、先行する自治体と同じ轍を踏まないようにすること、具体的には「創造型政策評価(CPE)」を導入しようとなったわけです。
平成21年4月、市長、部長を対象とする「経営者研修」の実施を皮切りに全庁的な行政評価の導入を開始しました。以後、管理者研修、一般職研修、実務者研修、ファシリテーター養成研修、集合型ワークショップ研修を開催し、職員の意識の醸成と職場におけるワークショップを中心とした創造型政策評価の導入を進めました。
ファシリテーター養成研修では、私も講師として丸4日間、講義と演習を行いました。
CPEの特徴は、毎年浅く広く評価するのではなく、必要に応じて(毎年ではなく)対象を絞り込んで深く議論しながら評価しよう、というものです。平成21年度は事務事業の棚卸し結果から100事業を選定しCPEが実践されました。
今年度は、上記の取り組みに加え、行政改革審議会委員による外部評価も実施されました。先日、私も午前10時から午後4時半まで、事業担当課職員の方々にヒアリングを行いながら評価作業を行ってきたところです。
「行政職員の能力開発」や「行政組織の生産性向上」は行政改革の中心的課題ですが、これらを単に職員研修で対応するのではなく、普段の行政活動の中にビルトインする仕組みがCPEであると言えます。